TR-55 / Observation unit

置いて、押す。
それだけで、
表面が形になる。

FORESIGHT STEREO を用いた観察装置。試料を置いてボタンを押すだけで、 Live / 2D Texture / 3D Surface / Surface Normal の 4 つの出力が同時に得られます。 専用設備も、専門の手順もいりません。

観察装置 TR-55 の外観。黒い筐体の上に白い試料台があり、その上に円形の照明ユニットとカメラが縦のアームで支持されている。

What it shows

反射に紛れていたものが、
形として立ち上がる。

多方向からの照明で表面法線を推定し、面の向きそのものを取り出します。 法線は照明に依存しない特徴量なので、光の当たり方が変わっても表面の状態は同じように現れます。

同じ刻印の Surface Normal 出力。黒さが消え、識別記号と DataMatrix コードの一点ずつが凹みの形として立ち上がり、加工の筋目まで読み取れる。
黒い部品に刻まれた識別記号と DataMatrix コードを通常のカメラで撮影した画像。面がほぼ黒く沈み、刻印はかろうじて分かる程度にしか読み取れない。
Live Surface Normal

ドラッグして比べる

黒い部品の刻印。通常の撮像では黒い面に沈んで読み取れない識別記号と DataMatrix コードが、表面法線では一点ずつの凹みとして立ち上がる。

One capture, four outputs

1 回の撮像から、4 つの出力。

同じ試料を、4 とおりの見方で同時に受け取れます。 見たいものに合わせて、色で見るか、形で見るか、向きで見るかを選べます。

Live 出力。人の目に映るとおりの見え方で、硬貨の金属光沢の反射がそのまま写っている。
01 / Live

人の目に見える、そのままの像。

基準となる通常撮像。反射も影もそのまま残る。

2D Texture 出力。照明による陰影と反射が取り除かれ、素材そのものの反射率だけが残っている。外周リングが内側の円より明るく、バイメタルの境界が反射率の差として現れている。
02 / 2D Texture

陰影を捨て、素材の明るさだけを残す。

照明の当たり方を取り除き albedo を抽出。外周リングと内側で反射率が違うことが分かる。

3D Surface 出力。反射率の情報が消え、肖像のレリーフ、周縁の刻印、表面の擦り傷、肖像の下の微小刻印「IRB」が起伏として立ち上がっている。
03 / 3D Surface

素材を捨て、形だけを復元する。

バイメタルの境界は消え、微細な擦り傷と微小刻印「IRB」が形状として浮き出る。

Surface Normal 出力。面の向きを色で符号化した照明不変の特徴量。肖像と周縁文字の細部まで輪郭が保たれている。
04 / Surface Normal

面の向きを、色で符号化する。

照明不変の特徴量。FORESIGHT STEREO の中核となる物理量。

3D reconstruction

さらに、立体として観察する。

推定した法線から表面形状を復元し、自由に視点を変えながら面を観察できます。 真上からの 1 枚では読めなかった起伏が、角度を変えた瞬間に分かります。

陰影表示・法線表示・疑似カラー表示など、見たいものに応じて表示モードを切り替えられます。

FORESIGHT STEREO Viewer の3D表示。復元した硬貨の表面形状を斜めから見たところ。真上からの1枚では分からなかった起伏が読み取れる。

復元した表面形状を Viewer で自由視点に。

Use cases

どこで使われているか。

色や明るさの差では捉えにくい「形の違い」を見たい場面に向いています。

01

加工面の観察

金属・樹脂の加工面を、形として観察する。

02

摩耗・劣化の観察

使用によって表面がどう変わったかを見る。

03

レリーフ・刻印の確認

試作品のレリーフや刻印が意図どおりか確かめる。

04

色コントラストが乏しい対象

色の差が小さく、形だけが変わっている対象の検討に。

05

研究・教育

大学・研究機関での研究および教育用途に。

06

データセットの取得

画像処理・機械学習のためのデータセットづくりに。

〔要確認〕上記は 2026-07-21 発表時点で公表されている用途です。導入実績・顧客名の掲載可否は別途確認が必要です。

Specifications

仕様

公表されている範囲を記載しています。未公表の項目は〔要確認〕としています。

製品区分観察装置(Observation unit)
中核技術FORESIGHT STEREO®(フォトメトリックステレオを独自に発展させた 3D 画像化技術)
得られる出力Live / 2D Texture / 3D Surface / Surface Normal(1 回の撮像で 4 つを同時に取得)
3D 再構成対応(3D Surface Reconstruction。自由に視点を変えながら観察)
表示モード陰影表示/法線表示/疑似カラー表示 ほか
操作試料を置いてボタンを押すだけ。専用設備・専門手順を必要としない
付属ソフトウェアFORESIGHT STEREO® Viewer(4 出力の表示・3D 観察)
3D 画像生成時間30 ms※1
3D 処理条件4MP × 4 画像
対象物半導体・電子部品(チップ表面、スクライブライン、パッケージの刻印・段差)、材料研究の試料(金属・樹脂・セラミックス・複合材の加工面、摩耗面、破面)、パッケージ・実装(はんだ、封止面、めっき面)など。色の差が小さく、形だけが変わっている表面を主な対象とします。ワークサイズは、卓上設置の筐体に収まる範囲です。
カメラ既定は 8.3 MP のエリアスキャンカメラ。最大 24.4 MP まで選定できます。
視野・分解能視野は、狭いもので直径 50 mm 程度、大きいもので 150 mm 角まで。対象物と必要な検出サイズに応じて、カメラ・レンズ・撮像距離を選定します。画素分解能は、視野幅をカメラの横画素数で割った値として決まります。必要な分解能は、対象サンプルでの事前評価により決定することを推奨します。
外形寸法W 320 × D 320 × H 600 mm(卓上設置)
電源・動作環境使用環境:屋内。電源:AC 100 V。PC は装置構成に応じて選定します。
発表2026-07-21
ご提供構成に応じて個別にお見積りいたします

※1 4MP 画像 × 4 枚、RTX 3060 6GB 使用時。Photometric Stereo 処理から 3D Surface、2D Texture、Surface Normal 等の生成まで。AI 判定は含みません(TR-55 は判定を行いません)。

※ TR-55 は「観察」を目的とした装置であり、計測結果を保証するものではありません。 ここでいう「見える」は、生成的な推定ではなく物理ベースの観察・可視化を指します。 精度に関する具体的な数値は未公表です〔要確認〕

How it fits together

TR-55 は、どこに位置するか。

当社の製品は 3 つの層で構成されています。TR-55 は「装置」の層にあり、 観察を目的とした構成です。

Layer 01 / センサ

FORESIGHT STEREO®

フォトメトリックステレオを独自に発展させた 3D 画像化技術。多方向照明から表面法線を照明不変に取得し、3D 形状を復元する。TR-55 はこの技術を用いている。

Layer 02 / 判定

E3 ENGINE®

AI 異常検知エンジン。良品だけを学習し、検査員が目視で感じる「良品にはない違和感」を数値化して良否を判定する。TR-55 の構成には含まれない(TR-55 は観察が目的)。

Layer 03 / 装置 ・ 本製品

TR シリーズ

センサを実装した装置群。現場の条件と目的に合わせて構成を選ぶ。TR-55 は観察用途、TR-300 は移動ライン上での連続検査に向けた 3D × AI 外観検査システム。

Contact

見たいものが、
まだ見えていないなら。

対象物の素材、見たい形の大きさ、使われ方をうかがったうえで、 TR-55 で見えるかどうかを一緒に確かめます。サンプルでの試写もご相談ください。