紙の破れを「見える化」するAI外観検査技術──FORESIGHT STEREOの活用事例

背景

製造業の現場では、わずかな紙の破れや折れ、異物混入が品質問題に直結することがあります。しかし、薄くて光沢のある紙素材の欠陥は、熟練者でも見逃すことが多く、自動化が非常に難しい領域とされてきました。

TOMOMI RESEARCHでは、こうした「目視が困難な欠陥」を高精度で検出するために、独自の照明技術とAIアルゴリズムを融合した外観検査ソリューションを開発しました。それが FORESIGHT STEREO です。

FORESIGHT STEREOの特徴

FORESIGHT STEREOは、表面の凹凸や微細な構造の変化を「立体的に捉える」AI外観検査システムです。

  • 独自の照明技術で、光沢・反射を抑えながら凹凸情報を3Dで再構成
  • 従来見えにくかった「破れ」「シワ」「へこみ」などを鮮明に可視化
  • 弊社E3 ENGINEと組み合わせることで、良品画像だけで高精度AIモデルを生成
  • 少量多品種にも対応し、中小企業での導入も実績あり

使用事例

今回の事例では、紙素材におけるわずかな「破れ」を検出することが課題でした。以下は、実際の検査で使用した画像です。

📷 左:通常の実写画像(肉眼でも破れの把握は困難)
📷 右:FORESIGHT STEREOによる3D表面データ(破れ部分の凹みが明確に表示)

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動画

検査の実際の様子や処理プロセスについては、弊社のYouTubeチャンネルでも公開しています。
詳細は以下のリンクをご覧ください: