TOMOMI RESEARCH CTO 崔成熏がTAMA協会のAI・DXセミナーに登壇

製造業の現場には、ベテランの経験や過去案件への対応ノウハウなど、多くの「暗黙知」が蓄積されています。一方で、こうした知識が特定の担当者に依存する「属人化」は、技術継承や業務効率化における課題となっています。

株式会社TOMOMI RESEARCHのCTO・工学博士 崔成熏(Dr. Seong-Hun Choe)は、一般社団法人首都圏産業活性化協会(TAMA協会)が主催するAI・DX分科会に登壇し、生成AIを活用して現場の知識を会社の資産へ変える取り組みを紹介します。

なお、本セミナーはお陰様で満席となりました。製造業における生成AI活用への関心が高まる中、「製造業事例」の登壇者としてお声がけいただいたことを、たいへん光栄に思っております。

登壇概要

令和8年度 第1回 AI・DX分科会
「生成AIの製造業への適用事例
〜属人化した現場ノウハウを、会社の競争力に変える〜」

項目 内容
主催 一般社団法人首都圏産業活性化協会(TAMA協会)
日時 2026年6月26日(金)15:00〜18:00
会場 東京たま未来メッセ 3F 第3会議室
当社登壇 16:10〜17:00
演題 生成AI×kintoneによる類似案件検索の高度化

当日は、製造業における暗黙知のナレッジ化、類似案件検索、価格見積や受注判断の標準化など、生成AIを現場業務に適用した事例が紹介されます。

生成AI×kintoneによる類似案件検索

製造業では、「似た案件を以前どのように処理したか」「どの条件で見積もったか」といった知識が、ベテラン担当者の経験として蓄積されていることがあります。

過去のデータがシステム内に保存されていても、検索方法が複雑であれば、必要な情報を簡単に活用できません。

今回の講演では、次の3つを連携させる仕組みを紹介します。

  • kintone:案件情報や業務データを蓄積
  • エージェントAI:利用者の質問や意図を理解
  • SQLエージェント:質問をデータベース検索に変換して実行

現場の担当者は、専門的な検索方法やSQLを覚えなくても、普段の言葉で質問するだけで過去案件や業務データを検索できます。

例えば、「売上ランキングを教えてください」と入力すると、AIが質問の意図を理解し、必要なデータを検索して、分かりやすい形で結果を返します。同様の仕組みを利用することで、条件の近い過去案件や見積情報を迅速に探すことが可能になります。

自然言語の質問から、kintoneとのAPI連携とSQLエージェントによる検索を経て、結果を表示するまでの流れ

期待される効果

この仕組みにより、次のような効果が期待できます。

  • ベテランの経験や過去データの知識資産化
  • 特定の担当者に依存する属人化の軽減
  • 過去案件を基準とした判断や業務の標準化
  • 見積や類似案件検索のスピード・精度向上

「あの人に聞かなければ分からない」状態から、「システムに聞けば必要な情報を得られる」状態へ変えることが、暗黙知を会社の競争力に変える第一歩となります。

※導入効果は、データの内容や業務環境などによって異なります。

登壇者プロフィール

崔成熏/Dr. Seong-Hun Choe
株式会社TOMOMI RESEARCH CTO・工学博士

東北大学大学院修了後、日立製作所機械研究所でMEMSデバイスの開発に従事。その後、Western DigitalにてHDD用AI-OCR検査システムの立ち上げを担当しました。

現在は、AI異常検知と画像処理を融合した外観検査システムの開発をはじめ、製造業におけるAI・DXの実装を推進しています。

まとめ

今回の講演では、kintone、エージェントAI、SQLエージェントを連携させ、自然言語で過去案件や業務データを検索する仕組みを紹介します。

製造現場に蓄積された暗黙知を、誰もが利用できる知識資産へ変えることで、属人化の軽減、業務標準化、判断の迅速化につなげることが目的です。

当日の講演内容や資料は、後日、TAMA協会公式サイトで公開される予定です。当社ブログおよび各SNSでも、あらためてご報告いたします。

株式会社TOMOMI RESEARCHでは、AI異常検知・画像処理を活用した外観検査システムや、生成AI・データ活用による業務DXに取り組んでいます。AIを活用した品質検査や現場業務の効率化にご関心のある方は、お気軽にお問い合わせください。